四六判 406頁
著者:大正大学名誉教授 文学博士 宇高良哲
[ 商品説明 ]
承安5年(鎌倉時代)から続く浄土宗の歴史、本書では江戸時代を中心に幕府が行った宗教政策を勘案しつつ、比較的先行研究の少なかった近世の浄土宗の実情を史料を基に解説する。
江戸に幕府を開くにあたり、芝・増上寺を菩提寺とした徳川家康。三河の祖先・松平家から続く浄土宗とのつながりはいよいよ強く。
その家康がとった施策とは――。
徳川家康400回忌記念刊行。
※本書は『宗報』(平成22年1月号から同26年3月号)に連載した「近世浄土宗教団の足跡」を編集し、単行本にしたものです。
目次
第一章 浄土宗の流れ
第二章 近世初期における知恩院と増上寺
第三章 近世初期の関東檀林を支えた人々
第四章 念仏三毒滅不滅の安心問答について
第五章 浄土宗法度の制定
第六章 檀林について
第七章 浄土宗の本末制度―岩付浄国寺を中心に
第八章 浄土宗の触頭制度
第九章 『浄土宗元禄寺院由緒書』
第十章 近世における江戸御府内浄土宗寺院の動向
第十一章 化他五重の変遷
第十二章 江戸における法然への覚醒