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2004年 1月
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*坪井台下・大野台下・宮林台下ご巡教 各地の寺院で檀信徒に親しくご法話



平成23年の「法然上人800年大遠忌」に向け、ご門主、ご法主が全国の寺院を巡り、檀信徒に親しくお念仏のみ教えを説かれるご巡教が行われている。11月には大本山光明寺(神奈川県鎌倉市)宮林昭彦法主、大本山金戒光明寺(京都市)坪井俊映法主、大本山知恩寺(京都市)大野忍敬法主がご巡教を行われた。
宮林台下は11月17日から21日まで、石見教区(島根県)の5カ寺(大田市・心光院、仁摩町・西往寺、桜江町・藤長寺、浜田市・極楽寺、三隅町・良忠寺)をご巡教された。各寺院では約100名の檀信徒や近隣寺院の僧侶が集まり、詠唱などで台下を迎えた。台下は、浄土宗第三祖で石見教区のある島根県に生まれ、大本山光明寺の開山上人である良忠上人の業績などを加え、念仏のみ教えをやさしく説かれた(写真上)。
坪井台下は11月18日から22日まで、東京教区の5カ寺(文京区・伝通院、港区・梅窓院、荒川区・浄閑寺、八王子市・極楽寺、江東区・霊巖寺)をご巡教され、各寺院に集まった約200名から300名の檀信徒や組内寺院の僧侶に、「法然上人とその教え」と題し、念仏をとなえれば善人も悪人も救われる。念仏は常に私たちに平等であると、法然上人の広められた念仏の尊さをわかりやすく説かれた(写真中)。
大野台下は11月26日から28日まで、三河教区(愛知県)の5カ寺(豊田市・行福寺、岡崎市・隨念寺、刈谷市・昌福寺、豊橋市・普仙寺、新城市・大善寺)をご巡教された。各寺院には、約百名から二百名の檀信徒や組内寺院の僧侶が集まり、台下を迎えた。台下は法然上人のみ教えを体して、明るく正しく仲よく生きていくこと、また、人生の大切さをやさしく説かれた(写真下)。

*水谷幸正総長再選 第2次内局が発足。宗議会議長に稲岡康純師

11月18、19日の両日、宗務庁(京都)で開催された第81次臨時宗議会で、18日、水谷幸正宗務総長(京都市伏見区・三縁寺住職)の任期満了にともなう総長選挙が行われ、水谷総長が再選された(任期は4年)(写真)。また、総長選に先立ち宗議会議長選挙が行われ、議長に稲岡康純師(滋賀県湖東町・善哲院住職)、副議長に里見嘉嗣師(横浜市・大運寺住職)が選出された。総長、議長、副議長の認証式は同日、総本山知恩院で行われた。また、11月25日には新内局が決まり、総務局長に福嶋照純、教学局長に岡本宣丈、財務局長に曽和義雄、社会国際局長に松本眞岳、文化局長に入西勝彦、総長公室長に豊岡鐐尓、人権同和室長に淺野義光の各師が任命された。

*映画の上映と講演会が 石見教区檀信徒研修会
10月9日、島根県江津市の江津市総合市民センターを会場に、石見教区檀信徒研修会が行われ、檀信徒ら571名が集った。本田行敬教区長の導師による開会法要の後、同大会では新たな試みとなる、映画「阿弥陀堂だより」の上映を行い、午後からは、同映画のプロデューサー荒木美也子氏を迎え、「阿弥陀堂だよりとスローライフ」と題した講演が行われた。「阿弥陀堂だより」は、奥信濃を舞台に、都会の生活に疲れた夫婦が、山村での生活や、そこに暮す人たちとの出会いにより、本来の自分や生きる喜びを取り戻して行く、というストーリー。上映後に行われた荒木氏の講演では、とかく急ぎがちな現代社会にあって、地に足をつけたスローライフを見直そうということが語られた。新たな試みの今回の檀信徒研修会は、近年では最も多い参加者が集う盛会となった。

*十夜法要でボサノバライブ オークションの収益の寄付も  宮城・西光寺

宮城県石巻市の西光寺(樋口隆信住職)で、10月18日に行われた十夜法要で、同寺佛教青年会(武藤浩光会長)が「一期一会・男と女のボサノバナイト」と題し、映画「男と女」に出演したピエール・バルー氏と氏の娘マヤさん、日本を代表するボサノバの巨匠中村善郎氏、パーカッション奏者のヤヒロトモヒロ氏を招きライブを開いた(写真)。また、ライブ後に行われたオークションの収益金3万円余りを毛利コレクション整備推進室に3回目となる寄付をした。毛利コレクションとは、同市の故毛利総七郎氏収集の7万点もの貴重な資料で、博物館建設の実現を目標とする同市に、その一助になれば、と贈られている。

*講話と琵琶演奏 東海地区檀信徒大会

11月4日、東海地方教化センター主催の第32回「浄土宗東海地区檀信徒大会」(おてつぎ運動推進大会併修)が、三河教区(立松辨我教区長)と同教区檀信徒会(村松賢一郎会長)の担当で、愛知県豊田市の豊田市民文化会館大ホールで開催された。大会には三河教区のある愛知県を中心に、1800名の檀信徒が参加し、講演などを聴いた。全員で「宗歌月かげ」を斉唱して始まった開白法要に引き続き、記念講演が行われた。最初に、大本山知恩寺布教師会顧問・小田芳隆師(京都市・直指庵住職)による「こころ豊かに」と題した法話が、次に、水野賢世師(神奈川県箱根町・阿弥陀寺住職)が、「出会いこそ人生」と題した講話と、演目「羅生門」の琵琶演奏を披露した。最後に、俳優の毒蝮三太夫氏による「マムシの心と体の健康法〜高齢社会を考える〜」と題した講演が行われた(写真)。

*華麗な舞踊やエイサーも 大分教区檀信徒のつどい

11月10日、大分県別府市のビーコンプラザを会場に、大分教区檀信徒のつどいが、大分教区(阿部信之教区長)と教化団(菅野俊光団長)、同教区檀信徒会(中島敬一会長)の主催により開催され、500名を超える参加者が集った。阿部教区長導師による開会法要では、浄青会員10名の華麗な法要に加え、安岐町の浄国寺と浄泉寺の詠唱講員らによる「選択集の御詠歌」「十夜和讃」が唱えられ、その後、インドからの留学生、バルティーさん、ママタさん姉妹が、インドに伝わる民族舞踊を披露した。午後からは、大阪市中央区法善寺住職の神田眞晃師が「弥陀の御手に導かれ」と題した法話を、また、2月7日に行われ、大分教区でも団体参拝を計画している「袋中上人来琉400年」の記念行事にさきがけ、沖縄の民族芸能エイサーの演舞(写真)と、菅野教化団長による袋中上人の業績講話、詠唱指導普及委員の黒木豊文師による「袋中上人顕彰和讃」の指導などが行われた。

*参加者に深い感銘 滋賀教区檀信徒大会

11月14日、滋賀教区檀信徒大会(おてつぎ運動推進大会併修)が、滋賀教区(溪逸郎教区長)・同教区檀信徒会(北川弥助会長)主催により、栗東市の栗東芸術文化会館「さきら」を会場に行われ、約800名が集った。はじめに、溪教区長の導師、滋賀教区の寺庭婦人有志「コールあおい」の仏教讃歌にあわせた開白法要、来賓の挨拶、おてつぎ運動副本部長の加藤光照師の講話があり、続いて、中村富子氏の講演が行われた。氏は、両手両足の切断という重い障害を抱えながらも、人生をたくましく生き抜いた中村久子女史の次女。講演は久子女史が残した詩「ある ある ある」を講題に、母親から聞いた「自分には手もない、足もない、という気持ちから、ヒジから上はある、ヒザから上はある、と思えるようになった。そう思えるようになったのは仏教に出会ってからだ」という話を紹介し、参加者に深い感銘を与えた。最後に、中川仁太郎氏が主宰する「雷太鼓」が和太鼓の演奏を披露(写真)、勇壮な太鼓のリズムが会場に響き、盛会となった大会の幕をおろした。

*風雪の中にも、盛会に 青森教区檀信徒の集い

11月22日、青森県むつ市の常念寺会館を会場に、青森教区檀信徒の集い(青森教区檀信徒会・総本山知恩院おてつぎ運動本部主催/おてつぎ推進大会併修)が開催された。あいにくの風雪の中にもかかわらず、450名が集い、盛会となった。当日は午後1時からの法要(写真)に始まり、大畑町の寶國寺吉水講の詠唱、参加者一同で「一枚起請文」「宗歌月かげ」を拝読、青森教区雅楽会による演奏などが行われ、その後、講談師の三代目神田山陽師匠が「信長・秀吉と家臣の関係」と題し、人間同士の触れ合いを語り、落語家の春風亭昇太師匠が「智者のふるまいをせず」と題した、知ったかぶりをする人を懲らしめるといった内容の落語を披露した。大会は、法要の厳粛さと、両師匠の軽妙な語りで好評のうちに終了した。

*所沢(埼玉)に国内開教寺院 藤木雅清師が自然寺開山

国内開教地域に指定される「埼玉県所沢市及び近郊」の国内開教使藤木雅清師(54)が、所沢市北秋津に自然寺(じねんじ)を設立、11月22日、開山祝聖会(しゅくしょうえ)を営んだ(写真)。渡邉英昭埼玉教区長、野上泰夫宗議会議員、教区役職者、同寺所属の教区第一組四部の寺院住職、檀信徒総代ら約20名が参列、開山と住職就任を祝った。所沢市は都心への通勤圏で、30年ほど前から急激な人口増が起こった地域。一方で市内に浄土宗寺院が無く、設立が望まれていた。藤木師は「地域に密着した文化活動、交流を行うなかで、念仏の教えを広げていきたい」と語っている。(http://www.jinenji.jp

*アフガン難民の現状報告 督永忠子さんの話を聞く会 滋賀 法蔵寺

滋賀県八日市市の法蔵寺(阿頼耶文雄住職)で、11月26日夜、パキスタン在住で、米国同時多発テロ以降のアフガニスタン情勢や難民をレポートした『オバハンからの緊急レポート』の著者、督永忠子さんの「話を聞く会」が、督永さんの一時帰国を機に、阿頼耶住職を代表とする実行委員会の主催で開かれ、約百名の聴衆が集まった。督永さんは難民の現状や設立した難民支援NGOの活動、贅沢になりすぎた日本の将来への不安などを語り、また、参加者の質問―バーミヤン遺跡の破壊はなぜ―などに答えていった(写真)。また、24日から「渡邊弘俊写真展・アフガンの現場から」も開かれた。

*仏前で“ブッディズム” 20名の外国人、宗教観を吐露

浄土宗総合研究所(浄総研=石上善應所長)が11月28日夕刻、東京都港区の大本山増上寺の本堂で、外国人向け仏教セミナー第3回「レッツトーク ブッディズム」を開催した。今回会場が、参加者からの「より仏教を感じられる所で」との声に応え、従前の会議室から本堂となり、阿弥陀仏の見守る静ひつな内陣内での会となった。浄総研国際交流研究スタッフ、岩田斎肇師(静岡県島田市・明輪寺住職)の「仏教の基本的な教義に関する誤解」と題した講演に続いて、複数の国籍からなる約20名の参加者が、各々の経験による宗教観や仏教観について真摯に語り合った(写真)。次回は1月30日の予定。

*音と映像により演出 埼玉教区御親教・檀信徒大会

12月1日、関東地方教化センター主催、埼玉教区(渡邉英昭教区長)担当の「御親教・檀信徒大会」が埼玉会館大ホール(さいたま市)を会場に開催され、教区内寺院から1163名の檀信徒が参加した。音と映像により演出をした今大会は、大画面スクリーンに映し出された阿弥陀如来に向かい、大本山増上寺法主成田有恒台下を導師に迎え開白法要を勤めた(写真)。その後、法楽として、胡弓奏者、楊興新(ヤン・シンシン)さんのトークを交えた演奏、アンコールでは吉水講埼玉教区本部が参加し、「宗歌月かげ」と「光明摂取和讃」の共演となり、会場の参加者と共に大合唱となった。最後にはスクリーンに映された「一枚起請文」を全員で拝読、念仏を唱和し、満場大ホールに参加者の声が響いていた。

*保護司会・教誨師会 増上寺で中央研修会
12月3・4日の両日、大本山増上寺(成田有恒法主)で「浄土宗保護司会・教誨師(きょうかいし)会中央研修会」が開催された。保護司会は、犯罪者の予防・更生と地域社会の浄化に努める保護司に、法務省から委嘱された浄土宗教師と寺族で組織される会。教誨師会は、刑務所や少年院などで受刑者や入所者に対して、徳性の育成を目的とする宗教活動を行う、浄土宗教師で組織される会。初日は開会式に続き、法務省保護局更正保護振興課長・高木俊彦氏による「低年齢化する少年犯罪を取り巻く環境について‐保護司や教誨師のかかわり方」と題した講演が行われた。翌日は、保護司会と教誨師会がそれぞれに分かれて、体験や意見の発表、助言者による指導が行われた。

*寺庭婦人・寺族に五重相伝 大本山善導寺で59人が成満

12月4日から8日までの5日間、福岡県久留米市の大本山善導寺(阿川文正法主)で、寺庭婦人・寺族を対象とした五重相伝会が催された(写真)。五重相伝会は、浄土宗の信仰を正しく身につけるため、その奥義を5つの書物により順序に従って伝承する修行道場。主に寺院が檀信徒を対象に行っているが、今回は、参加する機会の少ない、寺院に所属する女性に受けてもらおうと行われたもの。奥義を伝える伝燈師(でんとうし)を阿川台下が、奥義の解説をする勧誡師(かんかいし)を総本山知恩院布教師会副会長・羽田惠三師が務めた。九州各地や、神奈川、長野、山口県より集まった、28歳から80歳までの59人の参加者は、熱心に行を受け、無事に成満を迎えた。能登原賢史善導寺執事長は「今回の試みは、水谷幸正宗務総長が提唱した『寺庭婦人・寺族の教師資格取得の勧奨』がきっかけとなりましたが、普段はお寺を護っている女性たちの、行を受ける熱心さを見て、開催をして本当に良かったと感じました」と語っていた。

*縁山流聲明 雅楽の夕べ 大本山増上寺

12月5日夕刻、大本山増上寺(成田有恒法主)で、増上寺式師会と雅楽会が「縁山流聲明(しょうみょう)と雅楽の夕べ」を行った。第10回目となる縁山流聲明公演では、「和訳礼讃」の中の「三尊礼」を披露した。また第23回目となった雅楽会定期演奏会では、第一部で管弦「老君子」などを、第二部で舞楽「迦陵頻」(写真)などを披露した。集まった観衆は、聲明と舞楽の悠久の調べに魅了されていた。

*NGOに募金贈呈 浄平協が平和活動講演会

「聖日献金」を募り、国内のNGO団体を通じて、世界平和を願う活動を行っている、浄土宗平和推進協議会(長島善雄理事長)が、12月9日に宗務庁(東京)で平和活動講演会を開催した。講演会に先立ち、7月にイラク・アフガニスタンの子どもを支援するために、全国の浄土宗寺院より集められた緊急募金「イラク・アフガニスタン救援募金」の贈呈式が行われ、長島理事長から、日本国際ボランティアセンター(JVC)に200万円、アーユス仏教国際協力ネットワークに100万円が渡された。また講演会では、JVC事務局長清水俊弘氏が「イラクの現状とNGOの役割」と題した講演を行い、日本のNGOの現状などを語った(写真)。

*博多座で雅楽・舞楽を披露 鎮西楽所15周年記念演奏

12月14日、福岡市博多区の博多座を会場に、福岡教区を中心とした浄土宗教師でつくる、日本雅楽保存会所属鎮西楽所(ちんぜいがくそ)が、結成15周年を記念して演奏会を行った。 同楽所は、寺院での雅楽演奏や、小中学校での雅楽の演奏と指導、福祉施設慰問などの活動をしている。演奏会は三部で構成され、第一部では、雅楽、舞楽の披露(写真)。第二部では、地元の博多中学校の先生生徒との共演。第三部では、浄土曼荼羅の世界を再現した。今回は同保存会に所属する、京都楽所、宮城楽所、鎮西楽所が一堂に会しての演奏会となり、聴衆は、雅楽・舞楽の幻想的な素晴らしさに酔いしれていた。

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