浄土宗出版 浄土宗文化局出版担当
今月の言葉
かるな 浄土宗新聞 出版目録
2011年: 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
履歴: 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
2009年 2010年 2011年                  
2011年 12月
今月の言葉

断ちきる勇気 続ける根気

Have the courage to change, and the patience to forge ahead.

 今この新聞を開き、このコーナーを読んでおられる方は、「断ちきる勇気 続ける根気」というこの言葉を読んで、どう感じられたでしょうか?
 断ちきるのか続けるのか、どっちなんだと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、この相反する言葉の共通点は"決断すること"だと思いました。断ちきるにしろ続けるにしろ、場合によっては相当の覚悟を要することもあります。
 例えば、何か習いごとなどを、趣味程度で済ますのか、続けてさらに上を目指すのか。
 何をやめて何を続けるか、仕事、趣味、人間関係など色々あると思います。きっと悩まれることでしょう。長く続けてきたことを断ちきるには相当な勇気が必要です。しかし今まで続けたことをやめたとしても、そこで無になってしまう訳ではありません。
 そこまで続けた過程そのものも、大切な経験なのではないでしょうか。その中で経験した出来事やアイデアが今後の人生での土台となり、新しいことに取り組んだ時に生かされてくるはずです。"続けた"ことそのものも、自信の一つになると思います。 年の瀬を迎える大きな節目のときです。大掃除と一緒に、身の回りの事を振り返ってみてはいかがでしょうか。
 阿弥陀如来がおさとりを開き、極楽浄土という仏国土を開かれる前、かつて法蔵菩薩であった時に、仏となるための48の願いを起こす過程で、5劫という無限に近い時間を費やされました。また法然上人は浄土宗を開く前に約7千巻と言われる一切経を5回も読み返し、私たちが救われる道を探してくださいました。
 どちらも長い時間をかけ、考えぬき悩みぬいた後に取捨選択という決断をしたからこそ、極楽浄土の世界があり、また浄土宗の教えがあるのです。
 このことを私達の生活に当てはめてみると、やり始めたらまず納得のいくまで続け、それからまだ続けるか、断ちきるかを判断しなさいということなのかもしれません。
 そして、どちらを選択するにしても大事なことがあります。それは自分の心や体を酷使しすぎないようにすること、また周りの方を困らせていないかなど、人の心に思いをはせることです。
 この2つのことに注意していただきながら、「断ちきる勇気 続ける根気」決断してみてはいかがでしょう。
 さて、あなたならどうしますか?

(東京都北区・善光寺副住職 小野静法)
<< 前月
断ちきる勇気 続ける根気

Copyright(C) jodoshu press 2003-2011

HOME お問い合わせ・ご意見